今から20年以上前、あるカーブミラーメーカーから霜と結露が無いカーブミラーが作れないかという問題が持ち込まれました。
現在販売されている結露と霜が付きにくいミラーは下記の方式です。
1.蓄熱材を入れて昼の温度を蓄えて夜間結露しないようにする。 → 昼夜の気温が逆転するとそのミラーだけ結露している。
2.ヒーターを入れて電力で加熱する。 → 電源を引く必要がある。
3.光触媒を塗って親水性を高めて濡れても水が粒にならないようにする。 → 気温が氷点下になると霜になり見えない。
という対処療法のミラーしか存在しなかったのです。
そこで電線を引かずに、蓄熱材を入れずに、結露や霜が付かないミラーを発明することになりました。
これが私に出された問題です。今日はここまでにしておきます。
このあと18年も研究することになるとは思いませんでした。