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離型材の開発、コンクリートの金型用

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今日はコンクリートの型枠の内側に塗布する離型材の話です。

通常は、廃油を金型の内側に塗っています。

そうするとコンクリートのアルカリ成分と反応して石鹸になりコンクリートの表面が白くなります。

それでもいいんでしょうけどある会社から環境負荷が少なくて安くて良い物が無いかと聞かれたので作りました。

下の写真が離型材を塗らずにコンクリートを流し込んで取り出した後です。

コンクリートが型の内側に残っています。

それで、はがしにくいのです。

下の写真は、私が作った離型材を塗ったところです。

そしてコンクリートを流し込んで固まった後に取り出しました。

金型の金属表面がきれいに見えます。

離型材がコンクリートと金型を直接接触させずに剥がれたのです。

どうやってこの離型材を作ったかご説明します。

珪藻土に水と界面活性剤を混ぜました。

そして、撹拌して珪藻土が沈殿するまでの時間が一番長い界面活性剤を選定しました。

そうすれば塗布する時均一な濃さで塗れます。

界面活性剤というものを仕入れて試していると時間がかかるので、事務所内にある洗剤を全部集めました。

洗剤って界面活性剤なんです。

境界面を活性化する材料という意味です。

洋服に汚れが付いた時、繊維と汚れの間に入り込んで境界面を活性化するという使い方をすると洗剤になります。

輸入品の洗剤がよかったです。

原料名が書いてあるのでその界面活性剤を探せばいいんです。

やく1週間濁りが続きました。合格です。

離型材として完成するまで約1時間でした。

離型材を塗った金型から取り出したコンクリートです。

表面がきれいになってます。

 

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