
「高い窓(空)への熱の排出」=放射冷却の効果を、形状の違いによって比較検証する実験を行いました。
「周りからの赤外線の影響を少なくするため高い位置で測定します」
これは、地面からの輻射熱(照り返し)の影響を遮断し、純粋に空(宇宙)への放熱効果だけを比較するためです。
1. 測定のタイミング(日射の遮断)
放射冷却による温度低下を測定するのが目的ですので、太陽からの強力なエネルギー(日射)の影響を排除する必要があります。
- 最適な時間帯: 日没後から夜間(特に明け方)です。この時間帯が最も放射冷却が強く起こります。
- 日中に測定する場合: もし日中に行う場合は、2つの住宅が「完全に日陰になる場所」で測定する必要があります。
2. 「特許形状」以外の条件の完全統一
2つの住宅の性能差が、純粋に「形状の違い」だけに由来するように、他の条件をすべて揃えることが重要です。
- 色と素材: 表面(特に屋根や壁)の色や素材が異なると、熱の吸収率・放射率が変わってしまいます。
- 初期温度: 測定開始時の2つの室温は、できるだけ揃えておく必要があります。
- 風通し: 片方だけ風が強く当たる、などが無いよう、風当たりも同じ条件にします。
3. 「空」への露出度の統一
放射冷却は、主に建物の表面(屋根や壁)から、障害物のない「空(宇宙)」に向かって熱が逃げていく現象です。
設置する「高い位置」においても、2つの住宅から「見える空の広さ(天空率)」が同じになるよう注意が必要です。例えば、片方だけがわずかに庇(ひさし)や電線、樹木の影に入らないようにすることが大切です。
これらの条件を揃えることで、「特許を使った形状」が放射冷却(室温低下)にどれだけ寄与しているかを、より正確に比較できるはずです。
実験結果が出ましたら、ぜひ教えてください。どのような違いが出たのか、一緒に考察できればと思います。
