社長の口は最大の情報漏洩源!自慢好きの私が「しゃべりすぎ」を物理的に防いだ方法

携帯・固定電話を廃止し、外部連絡をメール一本化!

 

1. 認めたくない事実:社長の口はゆるみがち

 

事業を成功させるためのアイデアやノウハウ。これを守るための対策をいくら講じても、最も避けられない情報漏洩のルートがあります。

それは、社長や役員、つまり「中の人」が、つい自慢してしゃべってしまうことです。

私も例外ではありません。新しいアイデアや、密かに成功している事業モデルについて聞かれると、「ちょっとだけなら…」という気持ちが湧いてきてしまい、ついつい語りたくなってしまう傾向が強いのです。

しかし、残念ながら人の性格はそう簡単に変わりません。

そこで私は、「性格を変える」ことを諦め、「物理的にしゃべれない環境」を作ることにしました。

 

2. 「しゃべりすぎ」を防ぐための4つの鉄則

 

情報漏洩のリスクをゼロに近づけるため、私は外部との接触を徹底的に制限する4つのルールを設けました。

  1. 用事のない人には、会わない。
  2. 用事のない人には、こちらから電話しない。
  3. 用事のない人からの電話には、出ない。(無視)
  4. 不特定多数の人が集まる場所(交流会など)には、行かない。

特に重要なのが、情報が漏れやすい「雑談」を誘発する電話です。

 

3. 究極の策:携帯電話と固定電話を廃止する

 

現代のビジネスにおいて非常に挑戦的ですが、私は自らの一番の原因である「携帯電話」と「固定電話(代表電話)」を廃止しました。

  • ネットショップ専用のカスタマーサポート用の電話回線は残しています。
  • FAXをつないだ回線も業務上必要なので残しています。

しかし、私個人や会社の経営層への直接の連絡手段は、全てメールだけになりました。(笑)

メールであれば、思考を整理してから必要な情報だけを簡潔に、論理的に返信できます。無駄な世間話や、自慢につながるような脱線は発生しません。

 

4. 静寂がもたらした、ビジネスの集中力

 

この「しゃべりすぎ防止策」を実践して数年が経ちますが、結果として、情報が漏れるストレスから解放されただけでなく、ビジネスへの集中力が格段に上がりました。

私は、自分の「自慢したい」という弱点を逆手にとり、それを「物理的に防ぐ」ことで、アイデアと事業を守るという究極の結論に達しました。

もし、あなたも「ついつい話してしまう」癖があるなら、連絡手段を一つずつ制限していくという、この「デジタル・デトックス」戦略を試してみてはいかがでしょうか。失うものは「雑談」だけ。得られるものは「アイデアの安全」と「集中力」です。