未来への投資。特許権の維持完了と、その先に見据える2つの冷却技術
先日手続きを済ませた、保有特許2件分の年次登録料(特許年金)。その受領書が特許庁から無事に届きました。
特許権は、一度取得すれば安泰というわけではありません。この「年金」を毎年納め続けることで、初めてその権利の効力が維持されます。権利失効という最悪の事態を回避し、また一年、この大切な知的財産が守られることになり、まずは一安心です。
なぜ、この権利を維持し続けるのか
私がこの権利を大切に維持し続けるのには、明確な理由があります。それは、これらの特許が、深刻化する地球温暖化という巨大な課題に対する、未来への戦略的な投資だと確信しているからです。
今回年金を納付した特許は、大きく分けて2つの異なるアプローチによる冷却技術をカバーしています。
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汗をかく「人間」を効率的に冷やすための技術 人体の生理現象である「発汗」を最大限に利用し、気化熱によって身体を効果的に冷却するソリューションです。
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汗をかかない「モノ」を効果的に冷やすための技術 建築物や電子機器など、自ら汗をかかない無生物を、外部からのエネルギー供給を最小限に抑えつつ冷却するためのソリューションです。
この2つの異なるアプローチにより、猛暑の中での人々の快適性や安全性の向上から、社会インフラや産業機器の熱対策まで、非常に幅広い課題に対応できると考えています。
年々、夏の最高気温が更新されていくニュースを目にするたびに、この技術の本当の価値に気づく人が、これから必ず増えてくる。私はそう信じています。
今はまだ、その真価が広く知られていないかもしれません。しかし、時代がこの技術を必要とするその日に向けて、これからも権利を大切に守り、育てていきたいと思います。

