特許の価値を正しく評価するための「2段階思考」

融資を受ける際など、特許にどれくらいの価値があるのかを評価しなければならない場面があります。 これについて考えた結果、私は次の「2段階」で判断すべきだという結論に至りました。

【第1段階:技術的な価値(代替手段はあるか?)】

まず考えるべきは、「他の方法で同じことが実現できないか」です。 もし、特許を使わずに(あるいは別の方法で)、より低コストで同じ結果が出せるなら、その特許の価値は「ゼロ」です。

私は特許を出願する際、この点を徹底的に考え抜きます。逆に、他社の特許を見るときは「逃げ道(回避策)」がないかを探します。この「回避できるかどうか」の検証こそが、特許評価の第一歩です。

【第2段階:事業的な価値(誰が扱うか?)】

他の方法で実現できない(またはコストが跳ね上がる)場合、その特許には確かな価値があります。 しかし、金額換算するには「誰が事業を行うか」という仮定が必要です。

トップシェアのメーカーが売るのか、中小企業が売るのかによって、生み出される利益は何桁も変わってきます。 私の実体験でも、扱う人が変わることで売上が20倍になったケースもあれば、譲渡後に売上がゼロになったケースも見てきました。

【結論】

特許の価値算出には、「どの規模の企業が扱うか」というシミュレーションが不可欠です。 そして何より、「利益は特許そのものからだけでなく、ビジネスを行う人の力によって生まれる」という事実を忘れてはいけません。

特許庁

INPIT