多くのビジネス書では、「リスクの高い新規事業から『当たり』を見つけ、その分野に深く根ざす」ことが成功の定石と説かれています。一つの分野を深く掘り下げ、盤石な基盤を築いていく。それは確かに理想の姿の一つでしょう。
しかし、私自身のキャリアは、その定石とは少し異なる道のりでした。
私は、事業が軌道に乗り、一定の販売実績が見えた段階で、その事業や関連特許を売却する手法を繰り返してきました。一つの場所にとどまらず、次々と新しい分野へ挑む。傍から見れば、どの分野にも深く根を張らない、落ち着きのないスタイルに映ったかもしれません。
そうしたキャリアを重ねたある時、ふと自分の経歴を振り返り、ある重要な事実に気がつきました。 それは、私は「商品開発から特許管理、マーケティング、販売、そして最後の事業譲渡(出口戦略)まで」という、ビジネスの誕生から終焉までの一連のサイクルを、分野を変えながら何度も経験していた、ということです。
一つの分野に留まらなかったからこそ、業界の垣根を越えて通用する「普遍的なノウハウ」が、結果として私の中に蓄積されていました。 この「全体を俯瞰できる経験」こそが、他の方にはない私の独自の強みだと確信しています。
これからは、この経験を還元し、事業の立ち上げや成長に悩む方々のための「アドバイザー」として活動していきます。
ただし、単なる「受け売りのコンサルタント」になるつもりはありません。 机上の空論で終わらせないため、今後も私自身が小規模な物作りやネットショップの運営を続けていきます。常に現場に身を置き、実践から得られる「生きた知識」こそが、価値あるアドバイスの源泉になると信じているからです。
