イラストレーターとDXFファイル形式の使い方

 

【課題】CADと写真、文字を1つの資料で管理する難しさ

機械CADのデータと写真、そして説明文(文字)を、1つのアプリケーションでまとめて管理したい、と思うことはありませんか。

多くの場合、Wordのようなワープロソフトに、CAD図面を「画像ファイル」として貼り付けて対応していると思います。 しかし、この方法には「貼り付けた画像の解像度が荒れてしまう」「後で図面だけを拡大したいときに融通が利かない」といった問題が常に付きまといます。

【解決策】Adobe Illustratorの活用

そんなときに非常に便利なのが、Adobe Illustratorです。 なぜなら、Illustratorは「DXFファイル」を直接読み込むことができるからです。

【Illustratorが優れている理由】

DXF形式とは、AutoCAD社が策定した、古くからあるCADデータの「標準フォーマット」です。 どのような機械CADソフトからでも、図面をDXF形式で書き出すことができます。

Illustratorの最大の強みは、このDXFファイルを「画像(ピクセル)」としてではなく、「CADデータ(ベクター)」のまま読み込める点にあります。

【具体的なメリット】

CADデータのままですから、Illustrator上で図面をどれだけ拡大・縮小しても、線が荒くなることが一切ありません。

そして、その精細な図面データの横に、写真(画像ファイル)や説明文(文字)を自由に配置して、1枚の資料としてまとめることができます。

例えば、住宅の間取り図(DXF)を読み込み、その横に各部屋の写真や設備の説明文を載せる、といった使い方が可能です。

CADデータと他の素材を柔軟に、かつ高い品質で管理できる非常に便利な使い方ですので、ぜひ一度お試しください。