近年、太陽光発電の普及により、日本中に広大な「人工的な日陰」が生まれています。この未活用のスペースを見て、私は新しいビジネスの可能性を思いつきました。
それは、太陽光パネルの下で椎茸を栽培し、それをフランチャイズ(またはパートナーシップ)形式で事業化するというアイデアです。
ビジネスモデルの概要
この事業は、非常にシンプルな仕組みで成り立ちます。
- パートナー探し: まず、太陽光パネルを設置しており、その下の遊休スペース(日陰)を持っている個人や企業を探します。
- 「ほだ木」の販売: 当社が、椎茸菌を植え付けた「ほだ木(原木)」を、そのパートナーに販売します。
- 栽培委託: パートナーは、特別な設備投資をすることなく、その日陰でマニュアルに沿って椎茸を栽培・収穫します。
- 全量買取: 収穫された椎茸は、当社が責任を持って全て買い取ります。
このビジネスが成り立つと考える理由
一見、突飛なアイデアに聞こえるかもしれませんが、これにはいくつかの明確な勝算があります。
- 理想的な栽培環境: 椎茸は、その生育に日陰を必要とします。太陽光パネルの下は、まさに椎茸栽培にとって自然の理想的な環境なのです。
- 物流の容易さ: 多くの太陽光パネルは、メンテナンスのために車両がアクセスしやすい駐車場や土地に設置されています。そのため、ほだ木の配送や収穫した椎茸の運搬といった物流が非常にスムーズに行えます。
- Win-Winの関係: パネルの所有者は、これまで何も生み出さなかった「日陰」から副収入を得ることができます。一方、当社は大規模な土地を所有することなく、椎茸の生産ネットワークを全国に拡大できます。
このように、まだ誰も聞いたことのない、未知の要素を組み合わせて新しいビジネスを考えることが、私は大好きです。このアイデアが、未来の新しい農業の形になるかもしれません。
