練習が変わる!吸音パネルを「音の鏡」にするトランペット上達法

1. トランペット吹き最大の悩み:自分の音がわからない

 

トランペットを演奏されている方は、誰もが一度は悩むことがあります。それは、「自分の音が本当にきれいなのか、客観的に聴き取れない」ということです。

トランペットはベルが前を向いているため、奏者自身の耳には音が直接届きにくく、壁や天井の反射音に頼りがちになります。しかし、部屋の響き方次第では、自分の音色が美しく歪められて聞こえてしまうことも少なくありません。

 

2. 吸音パネルを「音の鏡」にする実験

 

そこで私が考えたのが、「吸音パネルを音響的な鏡として使う」という方法です。

通常、吸音パネルは音を吸収し、反響を抑えるためのものですが、実は特定の周波数帯に対しては、音をまっすぐ反射させる特性を持つものがあります。

私が使っているこの吸音パネルは、約500Hz(ヘルツ)の音を半分ほど反射してくれる特性を持っています。

 

3. まっすぐな反射音で「音の真実」を知る

 

このパネルに向かってトランペットを吹くと、500Hz帯の音が乱反射せずに、まっすぐ自分の耳に向かって返ってきます。

500Hzという周波数は、音の響きや音色の中心となる帯域の一つです。この音が鮮明に、かつ正確に返ってくることで、自分の音を非常にクリアに、客観的に聴くことができるようになりました。

実際に試してみると、「ああ、これが自分の今の音なんだ」と、ハッとさせられます。

反射音で自分の音を聴くと、よく分かること

  • 音色のムラ: 響きの薄さや、力みによる硬い音色がはっきりと分かる。
  • アタックのノイズ: タンギングの雑さや、出だしの不安定さが際立つ。

 

4. 上達への第一歩は「真実の音」を知ることから

 

自分の演奏を客観的に聴く環境を作ることで、初めて「きれいな音を出すのは本当に難しい」という現実を突きつけられました。

しかし、これは上達のための大きな一歩です。

自分の音の真実を知ることができれば、どこに力を入れすぎているのか、どの音域で響きが失われているのかを正確に把握し、改善することができます。

もし、あなたも自分の音色に確信が持てずに悩んでいたら、吸音パネルの裏技的な使い方を試してみてはいかがでしょうか。自分の音を客観視できる環境こそが、確かな上達への近道だと私は感じています。