宇宙の冷たさを利用する「放射冷却」の特許技術

本来、宇宙空間には熱を伝える物質がほとんど存在しないため、その温度は限りなく低く、絶対零度に近い世界です。 この「宇宙の冷たさ」を利用できないかと考え、まずは地上から空の温度を放射温度計で測ってみました。

今日の表示はマイナス35℃。 宇宙空間に比べれば高い温度ですが、これは大気(空気の層)があるためです。それでも、地上の室温に比べれば圧倒的な冷たさです。

今回登録された特許は、この温度差を利用した「放射冷却」の技術です。 仕組みはシンプルです。室内の床と、マイナス35℃の空を(熱的に)対面させることで、床の熱を赤外線として空へと逃がし、室内を冷やします。

ただし、これを実現するには重要な条件があります。 通常のガラスは赤外線を遮断してしまいますが、このシステムでは床からの熱(赤外線)を空へ逃がす必要があるため、「赤外線を透過する特殊な窓ガラス」を使用する必要があるのです。