アイディアを長期間大事に保有しメーカーを続ける方法です。
あるアイディアからできた商品はお客さんになるかもしれない人に見てもらって買ってもらえばそれでいいのです。
アイディアを守る方法は大きく分けて2つあります。
1.法的に守る。 (特許、意匠、商標や不正競争防止法など)
2.物理的に守る。
1.については普通のことなのでここでは説明は省きます。
2.について私が実践した方法をご紹介します。
6年間ネット直販メーカーをやっていてアイディアを盗まれずに営業妨害も受けずに平和に営業できました。
通常の販売での戦いは当然普通にあります。
当時、私の会社は石川県庁のすぐ横にありました。公的機関のビルの中で事務所だけありました。
通常は外注を使い製品を作り発送までお任せしていたので倉庫や工場は不要でした。
しかし、プロジェクタースクリーンメーカーを始めるに当たって広い場所が必要になりました。
外注を使ったのですがネットショップなので臨機応変な対応が求められます。
ちょっと無理だなと感じて自社で製造する作業場所を確保することにしました。
会社から20kmほど離れた場所に繊維工場に使っていた建物を借りることができました。
この場所を拠点にして、材料を仕入れて加工して出荷することになります。
この工場に出入りするのは運送会社1社だけにしました。
仕入れは本社宛にその運送会社を使って納入させます。
運送会社で転送してもらい工場に運んでもらいます。
自社便で納入する仕入れ先もあるので本社宛に持ってきてもらい自社のワンボックスに積み替えて工場へ運びます。
そのためにホンダのステップワゴンを買い後部座席を取り除き広い運搬車にしました。
これで納入業者に工場の場所を知られることはありません。
次にネットショップを知り合いや取引先や近所の人に知られないようにする必要があります。
お客さんにだけ見せればいいのです。
名刺に書いてある会社のホームページとは別のドメインでネットショップを開設します。
そして会社のホームページからリンクをしません。
ネットショップからも会社のホームページへリンクしません。
これで名刺交換してもすぐには売り上げの大部分を占めているネットショップがばれません。
こうやって検索で上位表示するように努力し一般大衆を相手に直販をやってきました。
おかげさまで売り上げ以外のストレス無く6年間営業できました。
法的、物理的、ネットの情報管理の3つ分野で情報遮断が必要だと思いました。
現在、そのネットショップは静岡県の会社が運営しています。