「審査官を騙した」と言われる理由と、実験をしない審査官の限界

審査官との攻防と、意外な結末

現在、複数の特許について審査請求を行っており、この金・土・日はそのうちの1件、拒絶理由通知への対応策を練っていました。

方針が決まり、意見書と補正書の作成に入ったのですが、ここで面白い現象が起きました。 審査官の判断は「請求項1は拒絶だが、請求項2には拒絶理由がない」というもの。

通常は請求項1が本命と思われがちですが、実は今回の発明においては、請求項2のほうが「基本原理」に近く、製品化した場合も安価で高性能になるのです。 つまり、一番欲しい「ど真ん中」の権利が認められる形となりました。

審査官を騙しているのか?

よく周囲からは「審査官を騙して特許を通している」なんて言われますが(笑)、とんでもない。彼らは訓練を受けたプロですので、素人の私が騙せる相手ではありません。

ただ、一つだけ言えるのは「審査官は実験をしない」ということです。 彼らは書類上のロジックで判断しますが、私は実際の現象(実験結果)を知っている。このギャップが、時に魔法のように見えるのかもしれません。