製品開発の舞台裏:ガラスの特性表との格闘

現在、次の実験に使用するガラスの選定作業を進めています。目の前には、様々なガラスの特性が詳細に記載された資料が広がっています。

一言で「ガラス」と言っても、その種類は膨大で、それぞれに異なる特性(強度、透過率、耐熱性など)があります。求める性能に最適なものを見つけ出すのは、なかなか骨の折れる作業です。

さらに難しいのは、ガラスの特性が「厚さ」によっても変化するという点です。カタログスペック上は理想的でも、実際に希望の厚さで購入できる規格品(サイズや型番)が存在しなければ意味がありません。

地味な作業に見えますが、この最初の材料選定が実験全体の成否を分けることもあります。机上の理論と、現実の調達可能性。この両方を見極めながら、慎重に選定を進めていきたいと思います。