屋外で気温や湿度を測定していると気が付いたことがあります。
放射冷却が起こると地表付近から冷えていきます。
徐々に上の方の空気が冷えていきます。
確認のため建物の2階から熱電対の温度計を2種類の高さで垂らしてみました。
結果はやはり上の方が温度が高いという値が出ました。
それも高さ1mで1℃くらい温度が違ってきます。
1m上は1℃温度が高い空気があるのです。
そしてその温度分布は等高線のように少し凸凹しています。
このような空気の層ができるのです。
ということは1m上の空気を吸い込めばミラーはその付近にある空気よりも高い温度を保てるということかと思いました。
そこで実験してみました。
それが上の写真です。
左が普通のミラーで右が上から空気を吸い込むパイプを取り付けました。
一応、これで放射冷却を応用した結露と霜の対策はできました。
しかし、空気を吸い込むということは穴が開いているということです。
虫や葉っぱが入って故障するだろうなと思いました。
原理は良いのだけどこの穴が欠点です。
ということでこの方式は断念しました。
しかし、放射冷却というものがだんだん理解できてきました。
特願2000-297710
今日は、ここまでにします。次回をお楽しみに。