Category Archives: 発明

冷却マスクの製品化検討

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先日、繊維の専門家である友達が遊びに来ました。コロナ騒動でマスクの材料がたくさん売れたそうです。

次は、夏用マスクを考えているようです。そこで、私が持っている特許を貸すことになりました。

特許第5551816号を使うようです。

これは、面状ヒートシンクの特許で水に濡らすと炎天下でも気化熱で内部を冷却します。ボトルカバーにするとボトル内を外気温より約10℃冷却します。

これをマスクに応用すると湿式フィルターにもなり濾過能力が大幅にアップすると思います。また吸い込む空気は外気温より低くなります。

湿式フィルター+冷却でどれくらい競争力のあるマスクになるのか楽しみです。

現在は自転車用の冷却ドリンクボトルカバーとしてヨドバシカメラなどで販売しています。

特許年金納付

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特許年金納付

特許の年金を納付しました。

昨日、領収書が届きました。これでひと安心です。

特許の期限を管理するアプリケーションソフトがあると思うのですが探したことがありません。

今度探してみます。

特許やアイディアを買う会社とはどこでしょうか。

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https://www.intellectualventures.com/

特許を買う会社です。

インテレクチュアル・ベンチャーズ、Intellectual VenturesIV

買い取った特許やアイディアは使用して利益に変えます。利益に変える方法は、ライセンス、事業化などさまざまな方法があります。

パテントトロール(特許マフィア)という人もいますが大学の研究室も同じように研究成果を利益に変えています。

私も同じ業種になると思います。

この企業とはアイディアを売ります買いますの契約を締結しました。以前1件アイディアを買ってもらった事があります。

現在、日本法人は無いようです。拠点はシンガポールにあるようです。私が契約したときはアメリカ本社まで契約書が往復しました。

技術や権利の流動化が社会を活性化させると思っています。

利益は知恵に付いていると思うので、経営者は、その知恵を権利化して自社のものにしておくことが重要だと思います。

昔々、私が聞いたところによるとアイディアの買い取り資金として5000億円準備したとのことです。この企業に出資している企業は主にアメリカの大手IT企業が多いです。日本からも出資している企業があると聞いています。

2012年、”インテレクチュアル・ベンチャーズとオリンパスが特許紛争で和解オリンパス、IVのライセンス供与を受ける” というニュースを見ました。これはIV社が保有する特許をオリンパスが侵害していたということになりオリンパスがIV社へ特許の使用料を払うことになったというニュースです。

https://www.value-press.com/pressrelease/103753

たしか日本のエプソンもIV社かどうか分かりませんが、アメリカの企業に特許の使用料を5億円払うことになったことをNHKのクローズアップ現代で放送していました。エプソンの言い分は、裁判をすれば勝てるが翻訳費用や弁護士費用など総額10億円ほどかかりそうで5億円で和解する判断をしたということです。

日本からIV社へ出資している企業には被害は無いようです。普通に考えれば自分のオーナーを訴えませんよね。

特許を扱う仕事とはこのような感じです。

私も出願した特許を上場企業の知財部、法務部、研究所などに提案し買ってもらったり貸したり共同出願したりしています。同業です。

IV社の日本法人があるとき直接訪問したことがあります。場所は、確か品川駅の東側だったと思います。歩いてすぐのところでした。

担当者の方は面白いことを言っていました。「私たちが特許を評価して運用します。特許庁は単に登録するところです。」土地建物を登記する法務局のようなものというイメージです。

評価する人たちが業務を行う部屋も見せて頂きました。なんとなく特許庁の審査官のような仕事に見えました。

このIV社の面白いところは特許出願していないアイディアも買い取るところです。たぶん運用しやすいように出願するのだと思います。また、ターゲットとしている企業へぶつけやすいように出願し権利化するのだと思います。

私も同業なので、このことはよく考えます。

このようなパテントトロールは石油に変わる資源を人工的に作ろうとしているという人もいます。実際人類が発展して行くには技術やアイディアが必要になります。その知恵から生まれる売上の一部が特許の使用料になります。発展するところに関わることで枯渇することが無い資源と呼べるのではないでしょうか。

企業や大学で価値ある発明を行っても事業化できなかったり採用されなかったアイディアが多くあると思われます。そのようなアイディアを持った研究者が組織以外でのアイディアの事業化を考えたときIV社のような存在が価値を持つのではないでしょうか。

特にIV社はこれから主流になる分野への投資を行っているようです。バイオ、エネルギー、AIなどです。時々今必要としているアイディアの分野がメールで送られてきます。

そのような分野の研究者には良いパートナーとなると思います。

では、どういう分野に特許として投資すれば良いのでしょうか。以前私が考えたのは世の中で大きな問題になっており解決すれば大きな市場が生まれる分野です。その問題解決に必要な画期的なアイディアを権利化すれば良いのです。そこで私が考えたのは温暖化対策のアイディアです。では、何を冷やせば良いのでしょうか。地球全体を冷やすのが最善ですが、そう簡単ではありません。そこで考えたことは、人間と建築物です。この2つを冷やせば生活が快適になると思います。

具体的には、エネルギーを使わずに人間を冷やす服とエネルギーを使わずに室内を冷やす建物です。

繊維の特許2件、建築物の特許1件を保有しています。繊維の特許は商品化して販売している物があります。これにより需要と性能の客観的評価ができました。

次に取り組もうと思っているのは建築物です。ミニチュアで実験は完了しているのですが実際に人間が入ることができる実験棟を作ろうと思っています。

デジカメスタジオの開発ストーリー

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デジカメスタジオの開発ストーリーを動画にしてみました。

デジカメスタジオの開発ストーリー

商品撮影を行うためのミニ写真スタジオという概念を創った製品です。

それまでは、企業の商品写真はプロが撮っていました。中小企業や個人はそのままデジカメで撮ったものを使っていました。しかし、写真がきれいだと高く売れたりたくさん売れたりします。

そこでホワイトバランスを調整せずにストロボ撮影だけできれいに撮れるミニ写真スタジオという概念を創った最初の製品です。

その後、いろいろな会社からミニ写真スタジオがたくさん発売されました。

放射冷却により外気温より室温を下げる技術

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カーブミラーの研究により放射冷却を理解しました。その応用として住宅の室内を外気温より下げる研究を行いました。

効率の良い形を作ると外気温より約5℃下がると思います。住宅の特許として登録するまでの過程を動画にしてみました。

スライドショーですがご覧ください。

放射冷却による室内冷却

熱を使わずに霜と結露を予防するカーブミラー

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熱を使わずに霜と結露を予防するカーブミラーの開発経緯です。

研究を始めたのは1993年です。物としては開発に成功しましたが特許を使う企業が現れず実用化は行っていません。

熱を使わずに霜と結露を予防するカーブミラー

1993年に放射冷却の研究を始めて現在に至ります。

放射冷却という現象を理解すれば温暖化対策のためのくふうができると思います。この研究を通して感じました。

現在は、放射冷却を住宅の室内を冷やすために利用する特許を保有しています。

この研究が元になりました。