【開発秘話】時代を先取りしたLED照明「ガーデンライトmomo」とベンチャーフェア受賞の思い出

本日は少し懐かしい、私が開発した照明器具のお話をさせてください。 1998年に製作し、「ベンチャーフェア2000 in JAPAN」にて審査委員会奨励賞を受賞した製品、その名も「ガーデンライトmomo」です。

■ 当時としては画期的だった「LED」の採用 この製品の最大の特徴は、光源に「白色LED」を使用している点です。

  • 消費電力と明るさ: 消費電力はわずか1Wでありながら、路面の照度は20LUX以上を確保しました。(ソニーのハンディカムが8LUXから撮影できることを考えると、夜道を歩くのには十分すぎる明るさです。)

  • 柔軟な電源方式: 電源は交流・直流どちらでも対応可能な12V仕様です。「太陽電池+蓄電池の直流方式」と「交流12Vのトランスを通す方式」の2つのパターンで使えるよう設計しました。

■ 日本全国をリレーしたこだわりの製造プロセス 外装の材質には、サビに強いステンレスを使用しました。しかし、ステンレスをきれいに加工できる会社は当時少なく、苦労した部分でもあります。

最終的には、いつもお世話になっている近所の会社にお願いし、以下のような見事な連携で形になりました。

  1. 近所の会社: CADデータの作成

  2. 滋賀県の工場: データを受信し、レーザーカット加工

  3. 石川県穴水町の工場: レーザー溶接で組み立て

  4. 私自身: 税品全体のデザイン、内部の電子回路の設計

データや物が国内を移動しながら、ひとつの製品が完成していく。まさにモノづくりの醍醐味でした。

■ 激戦を勝ち抜いた「ベンチャーフェア2000」 完成した製品を「ベンチャーフェア2000」に出展したところ、見事「審査委員会奨励賞」を受賞しました! 出展申し込み850社のうち、実際に出展できたのが350社。その中で表彰されたのはわずか16社のみです。

私の「ガーデンライトmomo」は上から13番目の賞。つまり、全国のベンチャー企業の中で堂々の13位という評価をいただいたのです。

■ 華やかな表彰式と、その後の展開 後日、東京・虎ノ門のホテルで華やかな表彰式が行われました。当時の通産大臣であった深谷隆司氏も出席される立派な式典で、美味しいケーキとコーヒーをいただいてきました。 ……もっとも、東京までの交通費はしっかり「自費」だったのですが(きゃー!笑)。

その後、製品の販売はあの有名な照明ブランド「ヤマギワ」さんが担当してくださり、都内の一戸建て住宅の庭先などに設置されました。

今でこそLED照明は当たり前ですが、当時は本格的なLED照明器具が世の中にほとんど存在しなかった時代です。その先見性こそが、高く評価された理由なのだと今でも誇りに思っています。

 

1998年に製作しました。

そしてベンチャーフェア2000に出展したところ審査委員会奨励賞を受賞しました。