今日は吸音パネルの性能測定をします。
ただの吸音パネルではありません。
素材はすべて紙です。
このパネルの音響透過損失で30db以上が目標です。
紙だけでどこまで性能が出るか測定してみます。
私が発明した吸音パネルの性能を測定するため□1mの穴にはめます。
すき間を油粘土で埋めます。
こちら側の部屋は残響室といい音を吸わない壁でできています。
全面コンクリートです。
こちら側で全帯域の音を出してこの吸音パネルを透過して裏側にある無響室にどれだけ漏れてくるかを測定するとこのパネルの音響透過損失が分かるのです。
上の写真は吸音率を測定しているところです。
10平方メートルの吸音パネルを置きホワイトノイズが何秒残響しているかで吸音率を測ります。
そして下が無響室と反響室です。
音響機器メーカーのパンフレットとかに載っているのを見たことがあると思います。
この四角の穴に入っているのが私が発明した吸音パネルです。
こちら側で漏れてくる音の大きさを測定します。
音響透過損失は下のグラフになりました。
中はスカスカの軽い紙製吸音パネルです。
厚さは50mmと100mmの物を測定しました。
100mmの物は500Hzで透過損失が30dbあります。
これはYAMAHAの防音個室アビテックスの下位グレードと同等性能です。
吸音率は下のグラフのようになりました。
紙だけでやっちゃいました。
YAMAHAさんごめんなさい。
この吸音パネルは昨年の発明くふう展で石川県知事賞を受賞しています。
(特許出願済み)