今日は同時に両面焼けるフライパンです。
私は、他社の商品を企画する仕事も依頼があったときだけやってます。
その会社が持っている技術、工場、取引先、上積みしたい売上を聞いて「これを作ったらいいと思います。」という仕事です。
これというのはまだ誰も発売していない製品です。
ですから提案までには発明と先行技術調査を終える必要があります。
提案を受ける方は紙と言葉で見たり聞いたりするのでたいした投資はしていないと思っていますが、ここまでで仕事の8割方完了しています。
そして、提案が採用されたら特許を共同出願します。
今回はある会社へ提案した両面同時に焼けるフライパンのアイディア(出願済み特許)のお話しです。
すでに特許は公開になっておりライセンス先を探すため営業活動を始めたので、ここで公開します。
まず、魚が焼けました。
原理は下の図です。
IHクッキングヒーターの上に受電コイルを置いてその上にフライパンを置きます。
受電した電力を蓋の裏に付けたヒーターに流します。
蓋はオーブンのように働きフライパンは従来通り過熱します。
ここで、少し苦労したのは、受電コイルが受け取るエネルギーとフライパンに伝わるエネルギーのバランスをとることです。
実験により受電コイルの厚さが決まりました。
このフライパンを作るメリットは、IHクッキングヒーターから魚焼きグリルを省けることです。
厚さを1/3にできて、グリルを洗わなくて済みます。
製品化までにはさらに試行錯誤が必要だと思いますが実験は成功したのであとはやる気があるかどうかだと思います。