私が思う特許などの知的財産の価値の推移についてお話しします。
昭和の中頃までは何でも作れば売れる時代が続いたと思います。
だからその元となる知的財産にもそれなりの価値が認められていました。
ドクター中松さんもその頃の発明家だと思います。
そして物があふれ単に製造するだけ儲かるようになりました。
工賃でも儲かる時代になったのです。
それを仕事と勘違いしていても生きていける時代が続いたのです。
考えなくても儲かったのです。
だから知的財産の価値は地べたまで落ちました。
「そんな目に見えないものにお金を払っても儲かる保証が無い。」
というのが日本の製造業の言い分です。
投資をしなくても儲かったのです。
しかし、中国や東南アジアの国が製造業で勢いがついてきました。
日本人ができることは中国人でもできるのです。
物理的に同じになったので工賃が安い方が勝ちます。
それでも優位に立つには法的に優位に立つしかありません。
特許などの知的財産を使い法的に優位に立つのです。
技術的に優位に立つのと同じ意味です。
特許が無いのに技術的に優位に立ったとは言いません。
技術はまねされます。
勘違いしてはいけませんね。
日本企業を退職し中国企業に就職すれば技術は移転します。
法的に守るしかないでしょう。
そこでやっと日本企業も知的財産の価値を再認識してきたような気がします。
知的財産の価値が底を打った感じがします。
知恵にお金を払わない企業は付加価値を持った製品をつくることはできません。
工賃を稼ぐしかないのです。
気がついたかな? 日本の社長さん。
では。