放射冷却リフレクター、その「理想のカーブ」が姿を現す
現在開発を進めている、次世代の放射冷却システム。その心臓部とも言える「反射板(リフレクター)」の試作品が、ついに形になりました。
このプロジェクトの成否を分ける最も重要な要素の一つが、放射冷却の効果を最大化するための「精密なカーブ(曲面)」です。しかし、この理想のカーブをいかにして作り出し、安定させるか。それが、設計における大きな課題でした。
試行錯誤の末、たどり着いたのがこの独自の構造です。この骨格の上に鏡面シートを正確に貼り付けることで、理論通りの性能を持つ反射板が完成する予定です。
本業の合間を縫っての作業なので、一歩一歩はゆっくりですが、着実にプロジェクトは前進しています。もちろん、これはあくまで実験用のプロトタイプ。将来、量産化の目処が立った際には、製造のすべてを専門のパートナー企業に委託する計画です。
まずはこの試作機で、狙い通りの性能が出るか。実験の成功に向けて、製作の最終段階に入ります。
