創造_能登半島地震と豪雨

出典:帝国データバンク発行 帝国ニュース北陸版 2024年10月18日


株式会社ソロモン 代表取締役 砂原康治 (商品開発アドバイザー)

 令和6年能登半島地震と9月の能登豪雨で被災された方へ心よりお見舞い申し上げます。
 私は、今年1月3日金沢市から珠洲市宝立町まで行き、猫12匹と人、一人を乗せて金沢に戻りました。往復22時間かかりました。現在、その友人の家は公費解体され更地になりました。やっと復興が始まったと思っていたところ9月の豪雨で甚大な被害が発生し、また振り出しに戻ってしまいました。残念です。
 私は、以前からツール・ド・のと400というサイクリングイベントに参加しています。今年は金沢市をスタートし中能登町で折り返す150kmのコースで1日だけの開催となりました。例年、3日間かけて能登半島を時計回りに走る400km以上のコースで開催されます。特に印象に残っているのは、輪島市から珠洲市禄剛崎までの海沿いの道です。アップダウンがきつく苦労しましたが、山の上から見る日本海は絶景です。しかし、現在は通行止めのようです。

この坂の上が木浦休息ポイントです。

 今回の豪雨で、仕事をする場所を無くし困っていらっしゃる企業も多いと思います。そこで、単に元に戻すのではなく、新たにビジネスプランを練って再挑戦する方法もあると思います。

 私が現在マネージャーを務めさせていただいている”いしかわ大学連携インキュベータ”(野々市市)という施設があります。能登半島地震の後、能登の企業2社に入居していただきました。ここで体制を立て直す方法もあるかも知れません。特に拠点の場所を問わず商品開発と販売体制の再構築を行い、商圏を全国に拡大して安定した売上をつくったうえで、能登に戻る方法もあると思います。そうすれば、今後災害があっても基盤が揺らぎにくいのではないでしょうか。新製品に関してはいろいろな大学と連携し開発する事も可能です。このように製品開発や販売体制づくりも支援いたします。特に、ネット直販のノウハウを身につけ販路拡大を行うことは重要だと思います。私は、マネージャーという立場以外にも商品開発会社を経営しています。何も無いところから商品を開発し売上をつくり、その事業や特許をいくつも販売してきました。その経験から、受け売りではなくノンフィクションのアドバイスができると思います。また、常に今流行の販売方法を実践しています。これまでに開発した製品の分野は、電子機器、繊維製品、食品、木製品、紙やフィルムを使った製品など分野を問わず取り組んできました。その商品開発の都度、新たな販路構築が必要でした。よって、商品開発と販売に関しては広く深く経験してきたと思います。そのノウハウが少しでもお役に立てば嬉しいです。

 今年度、入居していただいた企業の一社はブルーベリー農家さんです。素材そのものの販売から加工品の量産と販売に力を入れようと新製品開発に着手いたしました。これまで以上の売上を目指して頑張っています。
 災害がなくても今置かれている状況は刻々と変化します。常にビジネスプランをブラッシュアップする必要があります。また、それを仕事といいます。常に環境の変化に対応していると予想外のことが起きても最善の方法を選択できるのではないでしょうか。

少し詳しく書いてみました。

能登からの再挑戦。単なる「復旧」ではない、未来を創るビジネスプランのご提案

 

 

はじめに:心を痛める能登の現状と、復興への強い想い

 

この度の令和6年能登半島地震、そして9月の能登豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

私は、今年1月3日に金沢から珠洲市宝立町へ向かい、猫12匹と友人を車に乗せて金沢へ戻るという経験をしました。道が寸断され、往復に22時間を要した道のりは、被災地の過酷さを物語っていました。その友人の家も、先日ついに公費解体され更地になったと聞き、言葉を失いました。ようやく復興が始まった矢先の豪雨被害に、多くの方が「また振り出しに戻ってしまった」と心を痛めていることと存じます。

私にとって能登は、長年参加してきたサイクリングイベント「ツール・ド・のと400」で毎年訪れる、思い入れの深い場所です。特に、輪島市から珠洲市禄剛崎へと続く海沿いの道は、厳しいアップダウンの先に、息をのむほど美しい日本海の絶景が広がる、忘れられないコースです。その道が今、通行止めになっていると聞き、残念でなりません。

 

被災からの再起へ。今だからこそ「新しい挑戦」という選択肢を

 

今回の豪雨で、事業の拠点を失い、途方に暮れていらっしゃる企業も多いのではないでしょうか。しかし、このような厳しい状況だからこそ、単に「元に戻す」ことだけを目指すのではなく、新たなビジネスプランを描き、再挑戦するという道もあるのではないかと考えています。

私が現在マネージャーを務める公的施設「いしかわ大学連携インキュベータ」(野々市市)は、まさにそうした挑戦を支援するための場所です。実際に、能登半島地震の後、能登の企業2社に新たな拠点として入居いただき、事業再建に取り組んでいただいています。

ここで私がご提案したいのは、「一度能登を離れ、強固な事業基盤を再構築し、再び能登へ戻る」という戦略です。

  1. インキュベータを拠点に、事業体制を立て直す。

  2. 場所を問わない商品開発と、全国を商圏とする販売体制を再構築する。

  3. 安定した売上基盤を確立した上で、愛する能登へ凱旋する。

この方法であれば、将来再び災害に見舞われたとしても、事業の根幹が揺らぎにくい、しなやかで強靭な経営基盤を築くことができるのではないでしょうか。

 

経験に裏打ちされた、実践的な開発・販路拡大支援

 

当インキュベータでは、県内の大学と連携した新製品開発や、販売体制づくりの支援を行っています。特に、現在のビジネスに不可欠な「インターネット直販」のノウハウを身につけ、全国に販路を拡大するお手伝いは重要だと考えています。

何を隠そう、私自身もマネージャーという立場とは別に、商品開発会社を経営しております。ゼロから商品を企画・開発して売上を立て、その事業や特許をいくつも売却してきました。電子機器、繊維製品、食品、木工品、紙・フィルム製品など、取り組んできた分野は多岐にわたります。その都度、ゼロから販路を開拓する必要に迫られてきました。

だからこそ、机上の空論ではない、自身の経験に裏打ちされた「ノンフィクションのアドバイス」が可能です。常に最新の販売手法を自ら実践してきた知見が、皆様のお役に立てばこれほど嬉しいことはありません。

現に、今年度入居されたブルーベリー農家さんは、これまでの素材販売中心のビジネスから、加工品の量産・全国販売へと舵を切り、新製品開発に挑戦しています。以前を上回る売上を目指し、私達も一丸となってサポートしているところです。

 

未来を切り拓く力は、変化に対応し続けること

 

災害は、私たちの日常を非情にも奪います。しかし、災害がなくとも、ビジネスを取り巻く環境は刻々と変化し続けます。その変化に対応し、常に自社のビジネスプランを磨き(ブラッシュアップ)続けること、それ自体が「仕事」なのだと私は考えます。

常に環境の変化を捉え、次の一手を打ち続けていれば、今回のような予期せぬ事態に直面したときでも、きっと最善の道を選択できるはずです。

皆様がこの困難を乗り越え、より力強く羽ばたくための未来図を、ぜひ一緒に描かせてください。