初めまして。
砂原康治です。
日々の成功、失敗などを書いていきたいと思います。
バカなやつだなーと思って笑ってください。
ゼロからの起業と「死の谷」を回避する戦略
衝動的な起業と市場へのダイブ
私は1994年5月20日に会社から解雇(会社都合の解雇)され、翌5月21日にはメーカーとして起業という新たな挑戦を始めました。しかし、実際のスタートラインは、製品も資金も取引先もない、文字通りゼロからの出発でした。
当初の活動は、毎日ひとつ新しい商品を企画し、その提案書を何十部も印刷し、電話帳と携帯電話だけを頼りに飛び込み営業をするという泥臭いものでした。この戦略は、「提案を受け入れてくれた相手と共同でメーカー事業を立ち上げる」というものであり、外部の資金やリソースを取り込むことを前提としていました。
「真のニーズ」の発見と最初の成功
起業から数ヶ月が経過した頃、あるゼネコンへの訪問が転機となりました。先方から投げかけられたのは、「道路工事用の仮設信号機で、あっちとこっちの信号機を電線で繋がなくてもよい(無線式の)信号機を作れるか?」という具体的な課題でした。
元々、電子回路の設計経験があった私は「作れます」と即答し、これが最初の製品開発プロジェクトとなりました。翌1995年春には製造販売が始まり、この初年度だけで約1億円を売り上げるという目覚ましい成果を上げることができました。これは、市場の具体的な課題(ニーズ)に応える製品を生み出すことが、いかに重要かを証明するものでした。
「死の谷」を回避する起業哲学
世間では、起業から事業が軌道に乗るまでの苦しい期間を「死の谷」と呼ぶことがありますが、私の経験からすれば、この谷を通らなくても済むよう事業を企画することが重要だと考えています。資本金が少ないベンチャーにとって最も重要なのは、「すぐに売れる商品」をつくることです。
つまり、初期段階で確実な収益を生み出し、外部資金に頼らず成長できる仕組みを構築すれば、「死の谷」の苦境を回避できるのです。
連続的な事業構築とエグジット戦略
私はこの哲学に基づき事業を立ち上げてきました。事業が安定的に軌道に乗った段階で、その事業自体や関連する知的財産(特許、商標、意匠)、さらにはネットショップといった収益源を売却(エグジット)し、その資金と経験をもとに次の事業を立ち上げるというサイクルを繰り返しています。
これまでに事業体、知的財産権など、合計10件ほどを売却してきました。私にとって、この「ゼロから事業を立ち上げ、成功させ、売却する」というプロセスは、もはや通常の業務となっています。起業とは、特定の事業を継続することではなく、未来の価値を創造し、それを具現化する一連の行為であると捉えています。
