【防音個室プロジェクト】強化段ボール製!試作1号機の外壁パネルが到着、いよいよ組み立てへ。
開発を進めている防音個室プロジェクトが、いよいよ形になる時が来ました。先日、特注していた外壁用のパネルが無事にオフィスへ配達されました。
素材は、意外にも「強化段ボール」
このパネルの素材は、一見するとただの段ボールに見えるかもしれませんが、非常に高い強度を持つ「強化段ボール」です。軽量でありながら十分な剛性を持ち、加工がしやすいため、今回のプロトタイプ製作には最適な素材だと判断しました。
これから、このパネルの内側に、私たちが設計した独自の吸音構造を一つひとつ丁寧に接着し、防音性能を持つ壁面ユニットを製作していきます。
コンセプトは「マンションで、2人で組み立てられる」手軽さ
この防音個室で目指しているのは、プロの業者を呼ばなくても、「マンションの一室で、大人2人いれば組み立てられる」という手軽さと設置のしやすさです。そのため、各パーツの重量やサイズ、組み立て方法にも工夫を凝らしています。
性能は証明済み。残る課題は「組み立て精度」
壁面パネル単体での遮音性能(音響透過損失)は、すでに専門の測定機関で実験を行い、目標値をクリアできることを確認済みです。
しかし、防音性能は、パネル単体の性能だけでは決まりません。最終的に最も重要になるのは、各パネルをいかに隙間なく、きれいに組み立てられるかという「施工精度」です。わずかな隙間が音の漏れる原因となるため、ここが今回の製作における最大のチャレンジとなります。
まずは自分用。「紙製1号機」から始まる進化
今回製作するのは、あくまで「紙製1号機」と位置付けたプロトタイプです。完成後は、まず私自身が日常的に使用し、その性能や使い勝手、長期的な耐久性などをじっくりと検証していきます。
実際に使ってみて初めて見えてくる課題もあるはずです。この1号機から得られる貴重なデータを元に、今後さらなる改良を重ね、より完成度の高い製品を目指してまいります。どうぞご期待ください。
